早起きとは何時に起きることか?
中学受験における早起きの時間は、入試当日に起床する時間となる5時半から6時あたりです。
受験する学校が近いか遠いかにもよりますが、多くの受験生は試験当日に5時半から6時くらいには起床することになるので、この時間が早起きの時間となります。
早起きの基準は人によって異なるので、たまに4時くらいに起きて勉強している生徒もいます。
しかし、気をつけないと寝不足に陥り、逆に学習パフォーマンスの低下を招く恐れがあります。
本番を前にすると過度な負荷をかけたがるパパママは結構いますが、受験をする主体は小学生であることを忘れないでください。
早起きのメリット
受験直前の12月から早起きするように生活習慣を徐々に変えていく受験生は多いです。実際に早起きして勉強することで、以下のようなメリットがあります.
試験当日の準備
午前中に実施される入学試験に備え、普段から早起きする習慣をつけることで、いつもと同じリズムで本番の試験を受けられるという利点があります。
受験生としての自覚
早起きを実践することで、受験生としての自覚が芽生え、モチベーションの維持につながります。
静かな勉強環境
早朝は静かな時間帯であり、集中力を高めた効率的な学習が可能です。
勉強時間の確保
早起きするかどうかの違いは、朝起きてから2時間やるか、塾から帰って2時間やるかの違いです。
早起きしない場合、塾から帰って風呂・食事なども済ませ、さらに2時間集中して勉強するためのスケジュール管理が鍵となり、これが勝敗の分かれ目となります。早起きの場合、このスケジュール管理が少しだけ楽になります。
早起きを習慣化するコツ
早起きを習慣化したい場合は、以下のポイントを意識しましょう。
- 就寝時間の調整
早起きのためには早く寝ることが重要です。しかし寝不足は厳禁です。適切な睡眠時間を必ず確保しましょう。 - エアコンの活用
起床時間の15分前にエアコンが作動するよう設定し、26度程度の温度にすることで、冬の寒い時期でも目覚めやすくすることができます。 - 朝日を浴びる
朝日を浴びることでセロトニンという物質が分泌され、脳が活性化し覚醒して目が覚めるそうです。 - 家のまわりを一周する
起きたらすぐに家の外に出てみましょう。
外の明るい光と新鮮な空気、さらに外に出るという行為自体はそれだけでも目を覚ます効果があります。
ちなみに起きた直後は、過去問演習などの重たい勉強をするよりも、計算練習や漢字練習など、文字通りウォーミングアップ的な勉強が効果的です。
早起きと合格の関係
上記のように、早起きすることにはメリットが多くあります。
しかし、早起きできないからといって合格できないわけではありません。
今までたくさんの生徒を見てきましたが、最上位校に合格した少なくとも2割くらいの受験生は早起きはしていません。12月の初めの時点でも6時まてに起きる生徒は4分の1くらいです。
重要なのは、適切な勉強時間の確保であり、早起きだけが合格の決め手ではありません。
早く起きれない生徒も勉強量が早起きの生徒に負けていなければ普通に合格はできます。
入試本番において、起きれなくて入試に遅れた受験生を見たことはありません。
さらに起きてから入学試験を受けるまでに覚醒する時間は十分にあるので、眠くて集中できなかったということも聞いたことがありません。
早起きがデメリットになる場合も
早起きが困難な生徒の中には、無理に早起きをしても効果が得られないケースがあります。
- 集中力の低下
早朝に起きても、頭が起動せず2〜3時間ぼーっとしてしまい、効果的な学習ができない人もいます。 - 体調への悪影響
無理な早起きは体調を崩す原因となり、かえって学習効率を下げる可能性があります。
このような場合、生活スタイルを無理に変えてまで早起きする必要はありません。
早起きできない受験生の対策
早起きできないなら、自分の生活リズムに合わせた効果的な学習時間の確保をすることを念頭に以下のような対策を考えましょう.
- 起床時間を守る
毎日朝8時までには起きるようにし、一日の生活リズムを整えましょう。
1月には小学校に行かない生徒が多く、朝11時に起きる生徒も稀にいますが、さすがにその習慣だと完全な夜型になってしまい、入試前日に眠れず、本番でも本来の力を発揮できなくなってしまいます。 - 夜の時間の活用
早朝に勉強できない受験生は夕方から夜にかけての時間を効果的に使わなくてはいけません。 - スケジュール管理
自分に合った時間帯で確実に勉強時間を確保できるよう、1日のスケジュールをきちんと立てておきましょう。 - お試し受験の活用
お試し受験をする際にも、早く起きることになります。
前日に早く寝れたか、睡眠時間が十分かを受験後に検証し、本番の入試に向けて対策を考えておきましょう。
睡眠の重要性
早起きする人も早起きできない人も、質の高い睡眠を取ることが非常に重要です。小学生にとって睡眠時間の確保は受験対策の中でも最重要項目の一つと言っても過言はありません。
質の高い睡眠は以下の点で受験生に大きなメリットをもたらします.
- 記憶力の向上
睡眠中に脳が学習内容を整理し、記憶を固定化します。 - 集中力の維持
十分な睡眠は日中の集中力を高め、効率的な学習を可能にします。 - ストレス軽減
適切な睡眠は精神的なストレスを軽減し、安定した学習状態を維持します。
気を付けるべきことは、「質の高い睡眠」と「長い睡眠時間」は違うということです。
小学生でも寝すぎると逆に疲れてしまいます。
入試前日に早く寝る方法
入試前日は緊張もありなかなか寝付けないものです。入試後に体験談を聞いたことをまとめておきます。入試前日は朝の4時に起きた。昼寝を我慢して勉強したことで夜はぐっすり眠れた。社会のテキストを2時間くらい音読していたら眠ゆっくりとお風呂に浸かりすぐに寝床に入ることでポイントは12月から寝ることの環境を整えることだと思います。一年のうち一番寒い冬の時期で
効果的な学習時間の確保
入試直前は中学受験生が一番伸びる時期です。この時期に効果的な学習時間をたくさん確保することが何よりも大事で、早起きはこの学習時間の確保がしやすいので推奨されていたりします。早起きできる人もできない人も下記のことを念頭に学習計画を立てておきましょう。
- 個人のリズムに合わせる
試験直前であっても自分の生活リズムに合わせた効果的な学習計画を立てることが重要です。 - スケジュール管理
勉強時間を確実に確保できるよう、1日のスケジュールを綿密に立てましょう。隙間時間をうまく使うなどがポイントです。 - 適度な休憩
集中力を維持するために、適度な休憩を取り入れることも大切です。
まとめ
中学受験で成功するためには、質の高い睡眠の確保と効果的な学習時間の確保は最も重要です。早起きにこだわりすぎず、自分に合った生活リズムと勉強スタイルを見つけ、着実に学習を進めていくことが、合格への近道となるでしょう。
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