入試での得点は一般的には非開示
入学試験は秘密のベールに包まれた部分が多く、採点基準や受験生の得点など、ほとんどの学校で非開示です。
入試での得点を開示する学校
しかし、お試し受験の受験生が多い学校では得点を開示してくれたり、受験生の得点や平均点などを模擬試験の成績表のようにしてまとめ、郵送してくれる学校もあります。
お試し受験とは、中学受験において、大人に比べて圧倒的に経験値が低い小学生の子供に、入試本番という経験を積ませるために行うものですが、受験生としては試験を受けた以上、合否の結果と合わせてどれだけ点数が取れたかどうかも気になるところです。
塾によっては、前受け受験、1月入試と言ったりします。
そんな受験生の要望から、受験生に対するサービスの一環として得点を開示してくれているのです。
得点を開示してくれる学校には、本番入試の直前の自分の実力を知りたい受験生が集まるため、志願者数が増えるというメリットがあります。
また、お試し受験でたまたま来た生徒がその学校を気に入って入学することもあるので、学校としても得点を開示するメリットは大きいのです。
ちなみに、国内私立中学のトップ校の灘中学校も得点の開示をしますが、開示する理由は受験生へのサービスというわけではないと思われます。
灘中学に合格する生徒の多くは、小学校では神童扱いされていると思います。
そんな彼らに、灘中学を受ける生徒たちの中でどの位置にいるかを見せることで、ちょっと外に出ればもっと凄い人が大勢いることを知らしめることにあると思います。
受験生に対して、教育の一環として得点開示をしていると私は思っています。
誰にどんな内容が開示されるか
得点を開示する学校の多くは、全受験生に対して開示しています。
ただし、中には合格者のみの学校もあれば、不合格者のみの学校もあったり、希望者のみという場合もあります。
更には、第1回のみ開示可能など、受験回次によって開示したりしなかったり、受験会場によって開示したりしなかったりします。
どのような内容が開示されるかも学校によって異なります。
学校によっては各科目の具体的な得点は教えてくれず合格まで近いか頑張らないといけないかという概略までを口頭で伝えるのみというところもあります。
逆に、平均点を含め、模擬試験の成績表のような帳票を郵送してくれるような手厚い学校もあったりします。
「誰に」「どんな内容」を開示するのかは募集要項に書いてあったり、入試説明会等で口頭でアナウンスがらあったりします。
開示された情報をもとに最後の調整を!!
試験会場で問題を解き、得点を開示してもらえることで、自分の出来不出来の感覚と結果との間にどのくらい差があるのかを認識できます。
また、平均点や合格者最低点まで開示されていれば、何点で合格したのか、または不合格だったかを知ることもでき、他の受験生との間でどのくらいの差があるのかを認識することができます。
お試し受験の結果が出てから、第一志望校の入試まではとても短い期間です。しかし、この短い期間は受験生が一番伸びる時期でもあります。
ちょって立ち止まって、残り短い期間の過ごし方の方針を立てたり、第一志望校に向けて学習内容の調整をすることで、合格を勝ち取ることができます。