ダブル出願とは
入学試験において、同じ日程・時間帯の2つの学校に出願することをダブル出願と言います。
もちろん入試は出願した2つの学校のどちらか一方を受験することになります。
例えば、筑波大附属駒場中学校と浅野中学校の入試があります。
どちらも2月3日の午前中にあり、入試はどちらか一方を受けることになるわけですが、いろいろな理由で筑駒、浅野の願書を両方出しておいたりします。
このように、同一日時・同一時間帯に受験があり、どちらを受けるかわからない段階で、とりあえず2校出願しておくことをダブル出願と言います。
受験生の中には3校出願しているトリプル出願をしている生徒もいたりします。
最近はネットで出願できるようになったためか、入試前日、さらには入試当日でも出願できる学校が増えました。
よって、ダブル出願するケースは以前に比べて減ってはいます。
そうは言っても、今でも上位校では入試の数日前に願書締め切り日を設定しているので、上位生はダブル出願を前提に受験日程を組むことが多いです。
なぜダブル出願をするのか
最後まで迷う
数多ある私立中学を選んでいくうち、直前になっても受験校を決めかねてしまうことはかなりあります。
迷う理由は様々で、単に学校の教育内容で迷う場合もあれば、過去問を解いていて一方の学校では国語が得点しやすく算数の点数が伸び悩み、もう一方の学校がその逆であったりして迷う場合もあります。
なかなか決心がつかない場合、ダブル出願しておき、どちらの学校を受験するかの決定を先延ばしにするのです。
入試期間中の不調を想定した安全策
かなりチャレンジするような受験をする場合、出願した当初は頑張り切れると思ったものの、1日目、2日目と不合格が続いたり、試験を受けた後の感触が悪かったりと、不調になることはよくあります。
その際、合格しやすい学校を保険のためにあえて出願し、ダブル出願しておきます。
前述の、2月3日に筑駒と浅野をダブル出願しておく理由の多くはこれになります。
他の学校にチャレンジしたい場合
第一志望校に複数回の受験日が設定されていると、受験生によっては全部の回の出願します。
1回目で合格を勝ち取った場合、2回目が特待生試験でもない限り受験することはないので、他の学校をチャレンジすることはよくあります。
その第一志望校が受験生にとって比較的入りやすいレベルにある場合、不調を想定した安全策とは逆に、さらにレベルの高い学校に挑戦していこうという意味でダブル出願をすることになるわけです。
受験しない場合、返金されるか
原則として、一度出願して受験料を納めた場合、理由の如何を問わず返金はされません。
ただし、同じ学校の1回目と2回目に出願して、1回目に合格し、2回目を受験しない場合は受験料が返還される学校もあります。
条件によっては返金される場合もあるので、願書はよく見ておくべきでしょう。
欠席連絡
欠席連絡は特に必要はないですが、後日、受けることになる可能性がある場合は連絡をしておいた方が無難です。
願書に連絡不要と記載がある学校は、電話を取ったりする手間を省くためにあるので、連絡するのはかえって迷惑となるかもしれません。
もあるので確認しておきましょう。