小学生が集中できる時間
小学生が一人で集中して勉強できる時間は、優秀な生徒でも長くて30分程度です。
もちろん机に向かっている時間ではなく、あくまでも「集中して勉強する時間」です。
確かにその日の気分や環境によって2時間くらい集中してやれることもあるでしょう。
また直前の時期ではさすがにどの小学生でも必死に勉強します。
しかし、入試直前でもない時期に毎日継続して長い時間勉強できる小学生はごく僅かです。
継続して行うということが重要なのです。
進学塾の授業時間
進学塾の授業時間は塾によって異なりますが、1コマ60分から120分の授業が2コマから4コマあり長時間に及びます。
ひとたび塾に来てしまえは逃げ場はなく、その時間は勉強することになります。
さすがに授業時間中ずっと集中できるかというと、大人でも厳しいと思います。
しかし、塾での一コマ分を家庭で継続してやるのはかなり厳しいでしょう。
各塾の授業時間
各塾の授業時間の目安です。
5年生の1コマあたりの授業時間を列挙しています。
小学校の授業時間と比べると雲泥の差です。
- SAPIX 90分
- 日能研 70分
- 四谷大塚 70分
- 早稲田アカデミー 100分
日能研や四谷大塚はSAPIXや早稲アカに比べて、1コマあたりの授業時間は少ないです。
ただし、1日のコマ数が多かったりするので、総時間数はあまり変わりません。
塾での効果的な時間活用
進学塾では、この長い授業時間を最大限に活用するために、以下のような工夫がなされています。
1. 講義による知識の習得
2. 演習を通じた理解の深化
3. 雑談による息抜きと興味喚起
4. 発表を通じた思考力の向上
これらの要素をバランスよく組み合わせることで、小学生の集中力を維持しながら効果的で長時間におよぶ学習時間を確保することができます。
家庭学習だけで合格できるか
通信教育のみや家庭学習のみで中学受験に合格する生徒も存在します。
しかし、そのような事例は非常に稀です。
かなり前の話ですが、神奈川の聖光学院中学の先生に聞いたところ、塾に通わず自力で入学してくる生徒は年に3人から5人くらいとのことでした。
家庭での学習は、長時間かつ効果的な学習時間を確保することは非常に困難です。
特に家庭では気が散る要因が多く存在します。
ゲームやテレビ、マンガや本などの誘惑や、兄弟が騒ぐなど集中して長時間学習することが困難な環境にあります。
また、学習内容でつまずいたりした時に投げ出してしまうこともあったりします。
このような状況では、勉強時間が確保できたとしても、その質は低下してしまいます。
ちなみに家庭教師は?という話もありますが、中学受験における家庭教師はあくまでも塾の勉強をサポートするためのものです。
継続的な学習の重要性
中学受験において最も重要なのは、継続的な学習です。進学塾は、この継続的な学習を支援するシステムを提供しています。定期的な授業、宿題、テストなどを通じて、生徒の学習モチベーションや集中力を維持し、着実な学力向上を図ることができます。
まとめ
進学塾に通うことは、中学受験を控えた小学生にとって、効果的な勉強時間の確保という点で大きなメリットがあります。
またそのような長時間の授業の中での専門的な指導、適切な学習環境により生徒の学力向上と志望校合格への道を開くことができるのです。
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